創作研究(Super)

レッスンでイタリア歌曲「オンブラ・マイ・フ」に挑戦中。
んで、ふと思い立ってニコニコで検索してみたら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1270618

あったよオイ。
例によって初音ミク
基本的に発音はローマ字だから作れるのか。すごいな。
ちなみにコンコーネもあるかなと思って検索してみましたがヒットしませんでした。残念。


しかしなんか初音ミクがじわじわとiPodを侵食しています。
オリジナル曲クオリティが高いのが多いんだもん。


何かがヒットするにはおもに、「クオリティが高い」「キャッチーである」の二つの要素が必要だと思います。
初音ミクというソフトが売れてるのもやはりこの二つの要素を満たしているからと言えるでしょう。
しかし理由はその二点だけではありません。
やはりニコニコ動画がヒットに大きな役割を果たしているのです。


たとえばブログ。ここは完璧に内輪ブログですが、
そうではなく、純粋に自分の書いた文章を人に読んでもらうという表現発表のツールとしてのブログが数多く存在します。
webが発達したことで、メッセージの発信が容易になったため、「表現したい」という欲求を達成することが普通の人にも可能になったのです。
ニコニコ動画もそう。
ブログと違って気軽にコメントをつけやすいため、投稿者はよりたくさんの評価をしてもらうことができます。まあ、匿名コメントであるがゆえのデメリットもあるわけですがそれはおいといて。
つまり、初音ミクという、「キャッチーな音楽表現のツール」と、ニコニコ動画という、「発表の場」の二つが、発信者の表現したいという欲求、表現したものを評価してほしいという願望とかみ合ったわけですね。

参考:マズロー欲求段階説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E7%90%86%E8%AB%96


そして、見ている側の人も恩恵を受けています。
発表された作品の中には、いいものと悪いものがあります(多くの人にウケのいいものとそうでないもの、としたほうがいいかもしれませんね。何かを創造するという行為にエネルギーを費やしている人はみんなすごいですから)
まあ仮に発表された作品の中の1割が神クオリティだったとします。
この比率はおそらくニコニコのある、なしでそれほど変わらないと思うんですよ。むしろニコニコのほうは期限を気にしなくていい分(仕事ではないので)、時間をかけて表現者の納得のいくものが投入されると言ってもいいかもしれない。
しかし、その比率の分母の数字はニコニコ動画の存在によって(てか、web進化によって発信が容易になったために)はね上がり、その結果として高クオリティの作品が多くなっていると言うことができますね。
仮にニコニコを見ている人を百万人とすると、そのなかで作品を作って投稿する人はおそらく1%にも満たないでしょう。
それでも一万人の人が作品を作っていることになります。
その中の一割が神だとすると……
おお。神作品が千も。これはすごい。


まあ要するに、初音ミクはビジネスとして成功してるってことなんですけどね。
その理由はイメージキャラクターの可愛さによるものだけではないんだよってことです。